西周旧居
- 国指定 史跡
明治時代の啓蒙思想家となる西周は、文政 12年(1829)、津和野藩の御典医(外科)西寿雄の長男として津和野町森村堀内(現在の津和野小学校正門付近、正門入口南側に生誕碑がある)に生まれました。その後、現在残る屋敷地に4歳の時に移り住み、25 歳までを過ごしました。
敷地は土塀で囲まれ、主屋、土蔵のほかに庭園と背面側に畑地を配置しており、武家住宅の基本的な構えをしています。 周が生活していた頃の主屋は、嘉永六年(1853)の大火により焼失しており、現在残る主屋は大火後に再建された建物です。再建は別の建物を移築した形で行われたとみられますが、平面構成は城下における小規模な武家屋敷の形式を踏襲しており、津和野藩の武家住宅の数少ない遺構として非常に貴重です。
土蔵は大火による焼失をまぬがれ、周の勉強部屋といわれる一階の三畳間が当時のまま残されています。
現在、西周旧居は保存修理工事中のため、敷地内へは立ち入りできません。ご迷惑をおかけしますが、ご理解いただきますようお願いいたします。 ■期 間:令和6年2月9日~11月30日(予定) |