鷲原八幡宮社殿
- 国指定 重要文化財(建造物)
鷲原八幡宮は、本殿と楼門が永禄年間まで遡る数少ない建築様式の遺構として重要であり、細部意匠に室町時代後期の時代的特徴をよく現しています。社殿構成や翼廊と向拝を持つ楼門の形式に顕著な地方的特徴を有しており、中国地方西部における神社建築の展開を理解する上で重要です。
現在の社殿は、16 世紀中頃に再建された社殿を基本として、18 世紀初頭に手が加えられたもので、本殿、拝殿、楼門が一直線上に並んでおり、拝殿と楼門の間に池を設けて潔斎橋を架けているのが特徴です。
本殿と楼門は、室町時代の永禄11年(1568)の建築で、拝殿は江戸時代の正徳元年(1711)の建築です。
現在は3棟とも、本格修理の時期をむかえており、令和4年から保存修理工事に着手しています。